化学専攻講演会
セミナー > 化学専攻講演会
  Dr. G. Narahari Sastry 講演会
日 時2009年3月16日(月) 16:00〜
場 所理学部B301号室
講 師Dr. G. Narahari Sastry
演 題The range and Relevance of Cation-π interactions in Chemistry and Biology
概 要 Sastry博士は、Indian Institute of Chemical Technologyでグループリーダを務め、分子間相互作用の理論的研究で顕著な業績を修められておられる世界をリードする研究者です。JSPSの招聘による分子科学研究所への来日の機会に、広島での講演をお願いしました。多数のご来聴をお待ちしております。

――この講演会は5研究科共同セミナーの認定科目です――
担 当安倍 学(反応有機化学研究グループ)内線7432
E-mail:mabe(at)hiroshima-u.ac.jp

  Prof. Hendrik Zipse 講演会
日 時2009年3月2日(月) 16:00〜
場 所理学部B301号室
講 師Hendrik Zipse 教授
所 属ミュンヘン大学(Ludwig-Maximilians-Universitat Munchen)
演 題Nucleophilic Organocatalysis
(including our theoretical work on affinities of nucleophilic catalysts towards model electrophiles, design and synthesis of new pyridine catalysts, mechanistic studies of acyl transfer reactions, development of new acylation protocols for alcohols)
概 要Zipse 教授は独国・ミュンヘン大学(Ludwig-Maximilians-Universitat Munchen)で教授を務め、ラジカル分子の化学ならびに有機触媒反応の機構解明に対する計算化学的研究で世界をリードする研究者です。九州大学先導物質化学研究所への来日の機会に、広島での講演をお願いしました。多数のご来聴をお待ちしております。

――この講演会は5研究科共同セミナーの認定科目です――
担 当安倍 学(反応有機化学研究グループ)内線7432
E-mail:mabe(at)hiroshima-u.ac.jp

  Prof. Fernando Palacio 講演会
日 時2009年2月23日(月) 16:00〜
場 所理学部B305号室
講 師Prof. Fernando Palacio (CSIC, Spain)
演 題Neutron diffraction for Nano materials
概 要Fernando Palacio氏はスペインを代表する物性研究者です。フランスグルノーブルのILL(ラウエーランジェバン研究所)にも研究室を持ち、常時ILLで中性子実験をされています。現在、スペイン国のScience Councilメンバーでもあります。今回は東京で開かれているNanoTech Expo2009にスペイン政府の取り組み紹介のため来日されました。ナノ磁性マテリアルの最新研究について紹介していただきます。
担 当井上克也(固体物性化学研究グループ)内線7419

 物理化学講演会
日 時2009年2月20日(金) 13:00〜14:30
場 所理学部B501号室
講 師James M. Lisy 教授
所 属Department of Chemistry, University of Illinois at Urbana-Champaign
演 題New Insights into Structure-Dynamics Relationships using Cluster Ions
内 容Lisy教授は,質量分析と赤外レーザーを用いた金属イオン,ハロゲンイオンの溶媒 和構造の研究で,世界のクラスター科学の分野をリードする著名な研 究者です。ま た教授は現在,アメリカ化学会の主要学術誌The Journal of Physical Chemistry誌 のSenior Editorをつとめておられます。今回は東京大学への客員教授としての来日 の機会に,広島での講演をお願いしました。多数のご来聴をお待ちしております。

Molecular clusters and clusters ions have served as useful models for exploring a variety of properties in molecular systems. Among the wide variety of gas-phases studies, one important topic has been the relationship between structure and dynamics. Today, I will discuss two particular examples from our research group: multiphoton excitation and trapping stable high energy cluster configurations.
Multiphoton excitation is known to occur via two independent mechanisms: coherent excitation (In, n> 1 intensity dependence) and incoherent pumping through a doorway state (linear intensity dependence) relying on rapid intramolecular vibrational relaxation (IVR). We believe that there exists a third, unique mechanism, which is mode-(and hence structure-)dependent.
Exploration of the potential energy surface is relevant to a diverse range of interests from the folding of DNA and proteins at one extreme, to gas-phase conformers of small biomolecules at the other. We have somewhat unexpectedly found that similar studies are possible with cluster ions, by trapping high energy conformers of these species. These configurations, with significant amounts of potential energy (up to 0.5 eV), exhibit very different IR photodissociation dynamics.
担 当江幡孝之(構造物理化学研究グループ)内線7407

  本間健二教授講演会
日 時2008年12月9日(火) 14:30〜
場 所理学部E002号室
講 師本間 健二 教授
所 属兵庫県立大・物質科学
演 題気相遷移金属原子の反応:KineticsからDynamicsへ
概 要遷移金属原子は複雑な電子状態構造をもち、化学反応論の観点から興味深い対象を提供している。私たちは反応速度論的な研究から始まって最近の交差分子線の研究へと、電子状態と反応性の関係を解明することを目指して研究を進めてきた。このセミナーではこの研究の概観と最近の研究成果について紹介する。
※集中講義の受講者は講義の一部であるので必ず聴講すること。

――この講演会は5 研究科共同セミナーの認定科目です――
担 当田林清彦(集積化学研究グループ)内線7415
E-mail:tabayasi(at)sci.hiroshima-u.ac.jp

  Prof Wen-Sheng Chung (鍾文聖) 講演会
日 時2008年11月26日(水) 15:30〜
場 所理学部E002号室
講 師Wen-Sheng Chung (鍾文聖)教授
所 属Department of Applied Chemistry, National Chiao Tung University
演 題Chromogenic and Fluorogenic Sensing of Heavy Metal Ions Using Calix[4]arene Derivatives
備 考この講演は5研究科共同セミナーの認定科目です
担 当灰野岳晴 (構造有機化学研究グループ)内線7427
E-mail:haino(at)sci.hiroshima-u.ac.jp

  酒井健教授講演会
日 時2008年11月21日(金) 13:00〜
場 所理学部E002号室
講 師酒井 健 教授
所 属九州大学大学院理学研究院
演 題水の可視光分解反応の触媒として機能する金属多核錯体の合成と評価
内 容酒井健先生は、錯体化学分野を代表する研究者で、特に光をエネルギー源として水から水素を発生させる研究に関して世界をリードする成果を挙げておられます。今回、学部集中講義のために来学されるのを機会に、上記題目で特別講演をお願いいたしました。皆様の、ご来聴を歓迎いたします。
担 当三吉克彦 (錯体化学研究グループ)内線7422
E-mail:kmiyoshi(at)sci.hiroshima-u.ac.jp

  三島正章教授講演会
日 時2008年11月7日(金) 14:30〜
場 所理学部E002室
講演者三島 正章 教授
所 属九州大学先導物質化学研究所
演 題ケテンの化学−最近の進歩
概 要三島正章先生(九州大学先導物質化学研究所・教授)は、日本の物理有機化学の分野を代表する著名な化学者で、最近では過渡赤外分光法を用いたケテンの反応性に関する研究を精力的に進められておられます。今回、大学院集中講義のために来学されるのを機会に、特別講演をお願いしました。ケテンの反応性について興味深い話を聞かせていただけるものと思います。ご来聴を歓迎いたします。
問合先安部 学(反応有機化学研究グループ)Tel & Fax : 082-424-7432

  Weston Thatcher Borden教授講演会
日 時2008年10月23日(木) 16:15〜
場 所理学部E002室
講演者Weston Thatcher Borden 教授
所 属University of North Texas
演 題The Schizophrenic Effect of Geminal Fluorination on the Kinetic Stability of Molecules with Strained Rings
 cf. Angew. Chem., Int. Ed., 2007, 46(15), 2666-2668.
概 要Borden教授は米国University of North Texasで教授を務め、計算化学・物理有機化学の分野で世界をリードする研究者で、アメリカ化学会誌 (JACS) の編集者も務めらておられます。京都大学福井記念センターへの来日の機会に、広島での講演をお願いしました。多数のご来聴をお待ちしております。
問合先安部 学(反応有機化学研究グループ)Tel & Fax : 082-424-7432

  物理化学講演会
日 時2008年10月22日(水) 15:00〜16:30
場 所理学部小会議室 E202
講演者Philippe Dugourd 主任研究員
所 属リヨン大学
演 題UV spectroscopy of gas phase proteins and metal cluster-peptide hybrids
概 要フィリップ デュガール主任研究員(リヨン大学)は、エレクトロスプレーとレーザー分光を用いて、エレクトロスプレーに生成する負に帯電したペプチドや蛋白のプロトン移動反応ラジカル反応のレーザー分光研究を行っておられます。また、金属イオンーペプチド錯体において、表面プラズモンの光吸収断面積に及ぼす効果について研究されております。皆様の御来聴をお待ちしております。
We perform gas phase experiments with the objective of providing the bases to construct atomic models of functional biomolecule in actions. The experimental set up integrates an electrospray ion source, an ion trap mass spectrometer and one or two tunable UV-Vis lasers. A first series of results was obtained on multiply negatively charged peptides and proteins. We will show that gas phase experiments can be used to determine the exact nature of the binding between the cation and the peptide and the influence of the cation on the conformation of the biomolecule. Finally, we will present results on peptide- silver cluster complexes. These systems can be used as prototypes of biomolecules on surfaces in a well-defined environment.
問合先江幡孝之(構造物理化学研究グループ)内線7407

 物理化学講演会
日 時2008年10月16日(木) 15:00〜16:30
場 所理学部B501室
講演者Jacqueline Fayeton 教授
所 属パリ南大学
演 題Photo-fragmentation of protonated biomolecules investigated by coincidence detection of neutral and ionic fragments
概 要現在エレクトロスプレーやMALDIを用いて生体分子の構造をしらべられていますが、ほとんどはイオン化や衝突で解離した生成物を検出しています。一方、生成物イオンに達する解離過程の機構はほとんど分かっていません。Fayeton教授は、エレクトロスプレーで生成したプロトン付加生体分子の解離過程を、コインシデンス法で研究している研究者です。皆様の御来聴をお待ちしております。
Protonated biomolecules produced in an ESI are accelerated at few keV and photo-dissociated by a UV laser chopped at a 1 KHz frequency. The neutral and ionic fragments are detected in coincidence using position sensitive detectors. Determination of their velocity vectors allows to reconstruct the dynamics of the fragmentation process. Detailed study of the various fragmentation mechanisms of tryptophan will be used to illustrate the power the experimental approach. Recent studies of dipeptide fragmentation will then be discussed.
問合先江幡孝之(構造物理化学研究グループ)内線7407

  第132回量子生命科学セミナー
日 時2008年9月9日(火) 15:00〜16:30
場 所理学部E209室
講演者新澤 英之 氏
所 属独立行政法人 理化学研究所 佐藤光バイオプシー開発研究ユニット
演 題振動分光法と多変量解析
概 要1970年代、化学データに内在する特徴的な情報を数学・統計学的手法により抽出するケモメトリックスと呼ばれる学問領域が生み出された。ケモメトリックスの適用範囲は広く、赤外、ラマンといった振動分光スペクトルの解析のみならず、量子化学的手法により算出された分子構造に用いて化学物質の薬学的活性を予測する構造活性相関といった様々な領域において活用されている。このようなケモメトリックスの基本原理と応用事例を紹介する。
問合先勝本之晶 (集積化学研究グループ)内線7408

  第131回量子生命科学セミナー
日 時2008年7月29日(火) 16:00〜17:30
場 所理学部B101室
講 師神沼 二眞 先生
所 属広島大学大学院理学研究科NaBiTプログラム,東京医科歯科大学,バイオ医療オミックス人材育成計画,情報計算化学生物学会
演 題量子力学の第2革命と生命科学へのインパクト
概 要最近,量子力学が新たな注目を集めている。その一つの理由は,量子計算・量子情報への関心の高まりである。その根底には,量子縺れと呼ばれる現象の存在が実験的に検証されたことがある。こうした現象は古典論では理解不可能なことであり,それゆえ,これまで不可解とされていた現象を説明できる可能性が指摘されている。とくに関心がもたれているのが,生命科学で難解とされている心や意識との関係である。この講演では,こうした視点から量子力学と生命科学との関係を再考する。講演はこの分野に関心をもってもらうための入門的な話とする。
問合先相田美砂子 (量子化学研究グループ)内線7412

  第130回量子生命科学セミナー
日 時2008年6月24日(火)15:00〜16:30
場 所理学部 E202教室
演 題Reading bond orders from the density matrix
講演者Dr. Mike Schmidt
(Department of Chemistry, Iowa State University)
概 要今回のセミナーは,分子研に短期滞在中のDr.Mike Schmidt を招聘いたしました。非経験的分子軌道法プログラムGAMESSは,世界中で非常に多くの研究者に使われています。演者は,GAMESSを支えている理論化学研究者です
連絡先相田美砂子 (量子化学研究グループ)内線7412
E-mail:maida(AT)hiroshima-u.ac.jp

 井上将彦教授講演会
日 時2008年6月6日(金) 14:30〜16:00
場 所理学研究科E002号室
講 師井上 将彦 教授(富山大学大学院医学薬学研究部)
演 題アルキニルC-ヌクレオシドを基盤とする人工DNAの開発
内 容井上将彦教授は超分子化学の分野を代表する著名な化学者で、独創的な研究を展開し、数多くの成果をあげられております。近年は有機合成の手法を使って生体分子を認識できる人工分子の開発を手がけておられます。今回、学部集中講義のために来学されるのを機会に、特別講演をお願いしました。最近の発展など非常に興味深い話をお聞かせいただけるものと思います。多数のご来聴を歓迎いたします。
---この講演は5研究科共同セミナーの認定科目です--
担 当灰野岳晴 (構造有機化学研究グループ)内線7427
E-mail:haino(at)sci.hiroshima-u.ac.jp

 石黒慎一教授講演会
日 時平成20年6月3日(火) 13:00〜
場 所理学研究科E002号室
講 師石黒 慎一 教授(九州大学大学院理学研究院)
演 題「イオン液体の溶媒特性−構造と熱力学−」
内 容石黒教授は,溶媒和の立体効果及び液体構造性と有機溶媒中での反応との関係,イオンの選択的溶媒和の発現要因,溶媒分子のコンフォメーション変化と反応特異性の関係の解明など,溶液化学に関する研究において多くの優れた業績を挙げておられます。近年は溶媒による環境問題や人体・生態系に及ぼす負荷の軽減の観点から社会的にも注目されているイオン液体に関して,Ramanスペクトル解析の新たな方法論やX線散乱とMDシミュレーションを組み合わせた方法論の開発,Raman分光とab initio計算からのアプローチなど,精力的に研究を進めておられます。この度は,最近のイオン液体に関する研究成果についてご講演していただく予定です。
--この講演は5研究科共同セミナーの認定科目です--
連絡先藤原照文(分析化学研究グループ)内線7425
E-mail:tfuji(at)sci.hiroshima-u.ac.jp