Chemサロン
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日 時2008年10月20日(月) 15:00〜
場 所理学部 E209講義室
演 題ラジカル分子の分光と反応
講 師高口 博志 先生 (理学研究科化学専攻)
要 旨 二分子反応(AB+C→A+BC)は,多様な化学現象の中でも最も基本的で重要な化学過程ですが,室温程度のエネルギー条件下では,その担い手(反応物,生成物)のほとんどはラジカル分子(原子)です。化学活性種であるラジカル分子は,その不対電子に由来する開殻型の電子構造を持ち,これにより特有の内部エネルギー準位構造(微細構造)を形成しています。一方で,この微細構造の各量子状態の性質は,反応ポテンシャルエネルギー曲面と密接に関連して反応性と反応メカニズムを特徴づけます。講演では,ラジカル分子の静的側面(エネルギー準位構造;ラジカル分光学)と動的側面(反応性と反応機構;反応ダイナミクス)の両方を取り上げ,ラジカル分子の衝突・散乱問題として化学反応素過程のメカニズムを解明するアプローチを,これまでの研究例とともにお話します。
学部1-3年生の来聴を歓迎します!
世話役塚原 聡(理学研究科化学専攻)内線7425

日 時2008年6月16日(月) 15:00〜
場 所理学部 E209講義室
演 題自己組織化と反応・物性制御
講 師秋田 素子 先生(理学研究科化学専攻)
要 旨 自己集合により分子を好ましい位置に配列させるという超分子の概念は,新規物性・機能性の開発においても重要かつ有効であると考えられます。当日は,「超分子構造体の形成によって新しい反応場をつくる」,「物性発現に役立つ構造を自己組織化によって形成させる」,「超分子形成の可逆的を利用した新しい反応系をつくる」という観点からこれまでの研究を紹介し,今後の展望についてもお話したいと思います。