物理化学系セミナー
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  第13回物理化学系セミナー
日時2007年9月7日(金)13:30〜17:00
場所理学部 E002教室
第一部担当:クリストフ ジョベ教授(パリ南大学)
演題:Unravelling the Photofragmentation of Protonated Tryptophan
第二部担当:楯 真一 先生(分子生物物理学研究グループ)
演題:溶液NMRにおける異方性スピン相互作用利用技術

 第12回物理化学系セミナー
日時2007年6月22日(金)17:00〜18:30
場所理学部 E002教室
演題電子振動二重共鳴和周波分光法
担当石橋 孝章 先生(量子化学研究グループ)
要旨 赤外可視和周波分光法は、単分子レベルの膜厚の分子種から界面選択的な振動スペクトルが得られる非線形振動分光法である。特に、電子共鳴条件下で測定を行うと、和周波分光の感度が向上し、界面の電子スペクトルの取得や薄膜のキラリティの検出なども可能となる。我々はこの電子振動二重共鳴効果に着目し、その測定法の確立と応用に関する研究を行っている。講演では、和周波分光法の原理の簡単な説明から始め、測定装置の構成と測定例についての紹介を行う。

 第11回物理化学系セミナー
日時2007年4月27日(金)17:00〜18:30
場所理学部 E002教室
演題メスバウアー分光法による錯体化学の研究
担当中島 覚 先生(放射線反応化学グループ)
要旨 2004年、火星探査機ローバー1号機「スピリッツ」と2号機「オポチュニティ」から送られてくるメスバウアースペクトルより、鉄ミョウバン(ジャロサイト)が存在していることが分かった。ジャロサイトは水酸基を持ち、火星に水分が存在した重要な証拠になっている。このメスバウアー分光法は核ガンマ線の共鳴吸収を観測するものであるが、核外電子と相互作用して吸収位置がシフトしたり分裂したりする。それにより化学状態を知ることができる。
演者は物性発現の源である金属と様々なデザインが可能である有機配位子からなる錯体に興味を持ち研究を進めている。本セミナーでは、メスバウアー分光法の説明と、この分光法を用いて演者らが進めているスピンクロスオーバー錯体、混合原子価錯体の研究を中心に紹介する。